連載 The Renovation ～インプレオビフォーアフター～｜2階
● スタッフルーム
2階部分の部屋はさらに2分できるような間仕切りがあった。 家族構成に合わせて、部屋数を増やしていたのだろうか。
最初からスタッフルームのコンセプトはワンルーム。
間仕切りをせず、クリセクもリンガルも一つの部屋に、というのがまずは前提条件だった。
実は結構窓が多い構造。
北側の窓は半分つぶして収納棚を作りつける。
穏やかな時間が流れていたのではないかと、感じさせる空間だった。
西側の開口部は広く、高台にあるため、陽射しや風通しを妨げるものはないように思えた。
このあたりの構造はほとんど変わっていない。窓やベランダのサッシもそのまま利用した。
ウッドデッキを設けることによって少しでも空間に広がりをもたせたかった。
● 給湯コーナー
少し出っ張った玄関の2階部分。この空間をどう生かすか・・・。 対面に窓があるので、風がよくぬけそうだった。
結局給湯コーナーに。シンクはオリジナルの作り付けにしてもらう。
オーダーメイドなのですっきり仕上がったと思う。
実はこういうところにもお金がかかっている・・・。
● 天井
天井を開けて、既存の梁を生かす、という佐山建築士の提案に賛成。
中古住宅の良さをさりげなく出せたらいいなと思った。長く大事に使いこまれた“もの”
の寿命を延ばせたら、それはやっぱり素敵なことだ。
天井を開けたおかげで、ずいぶん解放感が出た。
狭い割にはあまり窮屈感を感じさせないのはきっと天井が高いから。
空気の滞留を防ぐため、シーリングファンをつける。