連載 第14回最終話 K子ちゃんとわたし|これから・・・

彼女がこれからどうするのか、業界の人々をはじめとして、
おそらく多くの人が注目しているんだろうと思う。
でも、きっと彼女はまた普通に生活しながら、普通に「いいこと」をして、
自分がすべきことを見つけていくんだろうと思う。
全く気負うことなく。

そして多分、これからも私たちは時折会い、時々長電話をし、
私の会社の催事には彼女も顔を出し・・・、と今までと変わらない
付き合いが続くんだと思う。
しょっちゅう会うわけでもないし、お互いに全てを把握しているわけでもない。

でも「本当にピンチのときはいつでも絶対助けるからね」
という彼女の言葉はいつも心強い味方だし、私も同じ言葉を返したいと思っている。
そう、彼女は20年以上も前に、私の人生で最初の大ピンチを救ってくれたのだから。

私は彼女が将来結婚するときのことを考えるといつも一人で涙ぐむ。
まだ頼まれてもいないけど、司会役をするか、スピーチをするかで悩んでいる。
両方やろうかとさえ、思っている。
スピーチの内容を考え出すとすぐに涙腺がゆるむ。
きっと話したいことがいっぱいあって脈略がなくなって、
収拾がつかなくなるんだろうなと思う。
これを書いている今も既に涙ぐんでる。
嫁に出す父親の心境に近いのかもしれない。

最近この妄想癖が特に出やすくなった。
もしかしたら、現実になる日が近いのかな・・・。
だといいな・・・。
スピーチの内容、整理しておかなきゃいけないな・・・。

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