6月26日はドクター中松氏の誕生日

6月26日はドクター中松氏の誕生日だった。ちなみに私の誕生日は3日後の6月29日(さりげなく宣伝)。先日あるお仕事でご一緒させていただいたときに誕生パーティ開催の葉書をいただいていた。5歳で初めて「自動重心安定装置」を発明してから70年間、発明し続けているのだそうだ。

その日はBBCの番組収録にゲストでいらっしゃっており、仕立ての素晴らしい濃茶ストライプのダブルのスーツに、鮮やかな黄色のネクタイを身に着けてらして、「ダンディ中松」という感じ。

十分の収録のためにスタジオで待たされること数時間。時間が押し気味なことをひたすら謝ると、先生は「今、この時間僕は何を考えていると思いますか」と聞く。凡人な私が平凡に答えると、「僕は今、どうやってあの司会者たちを驚かせようかを考えているのです」「以前、BBCで収録したときは、突然歌を歌いました」という。「あまりとっぴな行動は彼らを困らすし、平凡ではつまらない。ボツにされない程度の驚きが大事なのです」と言われる。

待ち時間が長い、とか疲れるとか、そんなことは微塵も思わず、ひたすら目前にある対象に向かって、考える・・・「時間があれば考える」。さすが、と納得。

ドクター中松氏はその場で名刺交換をした人はほとんど全ての人をビデオカメラに収めていて、なぜか、皆突然、カメラに向かって、自己紹介と簡単なメッセージを言わされていました(BBCのプロデューサーもみんな)。それから自分の収録場面や人とのやりとりなども全部秘書の方に撮らせて、後に、反省会をして復習するのだそうです。

天才とはもしかしたら「努力を苦にせずできる人」のことをいうのではないかと痛感した、ドクター中松氏との一期一会でありました。

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