連載 第5回 K子ちゃんとわたし|法学部政治学科P組での再会
二人ともめでたく合格したことを知ったのは、K大学の入学式の日だった。
クラス発表を見て、そのクラスに行くと、偶然にもそこにはK子ちゃんの顔が。
「えーっ、同じクラスだったの?」
「偶然だね」
私たちは当時、女子には珍しく法学部政治学科を選んでいた。
しかも第二外国語はスペイン語を選択していた。
当時の女子は、学部は文学部、第二外国語はフランス語かドイツ語が一般的だった。
私はアメリカ留学中にスペイン語のクラスを取っていたので、
迷わずスペイン語を選択した。
それはK子ちゃんも同じだったらしい。
こうして、私たちは、めでたくクラスメートになった。
私は1年次から週4回も英語のクラスがあるインテンシブコースをとっていたので、
クラスメートと一緒になれるのはスペイン語のクラスだけだった。
だけど、K子ちゃんとは特に待ち合わせも、約束をするわけでもないけど、
教養科目の教室では大抵の場合会えたし、行動を共にすることも多かった。
大学のキャンパスで共に過ごした時間が一番長いのはK子ちゃんだったと思う。
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