連載 第6回 K子ちゃんとわたし|負けないドジ、K子
確か、あれは2年次の試験の時だったと思う。
私もK子ちゃんも試験日程の確認の詰めが甘く、
教室や時間をよく間違えそうになっていたのだけど、
ある試験のとき、いるべきK子の姿が教室のどこを探してもいない。
試験時間は終了してしまい、私と友人は受けられなかった彼女の不運を嘆いていた。
すると、別の教室から彼女が出てきた。
「えーっ、どうしたの?」
「間違ってこっちで受けていた」
「えーっ!!!」
ということもあった。
彼女は違う教室の違うクラスの試験をしっかり受けてきたのだった。
彼女は時々、大学入試日の私の三重ドジに匹敵するほどの
ドジぶりを発揮してくれるのだ・・・。
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